クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)



クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)
クオリア入門―心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)

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あなたはこの本を読んで、何か理解するものがありましたか?

不思議な容貌の人物が何か深遠な真理について語っている…といった
持ち上げられ方をしているが、私はどうもこの著者を好きになれない。
本書に関しては細部にわたって苦情を述べたいけど、大きくまとめて三点。

問題1、物質であるにすぎない脳から、我々の持つ生き生きとした質感(クオリア)が、
いかにして生じてくるのかという主題については何一つ解決していないということ。
難問を難問と認定して終わっている。小冊子で扱うにはあまりにも大きい問題であるとはいえ、
著者の文体が「今にも解明できますよ」と言わんばかりなので、
最後まで付き合って肩透かしを食らった読者は多いだろう。

問題2、学説の紹介の仕方があまりに下手であること。たとえば「supervenience」(重生起)というデヴィドソンの概念について、
【二つの属性(脳の状態とクオリア)が「ぴったり寄り添った」ものとして、関連性を持っている感じがある】
という説明を与えているが、「感じがある」というあいまいな言い方ではそれが
学説固有の主張なのか茂木の単なる妄想でしかないのかわからない。
そもそも当該箇所を読んでも、「supervenience」とその対概念である「対応関係」説との
致命的な差異がはっきりしない。万事がこの調子で進むのである。

問題3、『クオリア入門』という、あからさまにミスリーディングを誘うタイトル。
タイトルだけ見てこれは入門書であると思った人が多いだろう(私もです)。
実際には茂木自身がクオリア問題に入門したことの宣言に過ぎない。
他のレビュアーが指摘しているとおり、明確な定義すらないまま論述が始まる本書は、
入門書としては不適切です。

そもそもクオリアは哲学の分野で論じ始められた問題なので、
初心者はまずそちらで文献を探したほうがいいだろう。その上で科学的アプローチもあるのかな、
と思ったらこちらにも手を伸ばしてみるといいかもしれない。
・・・クオリアってニセ科学なの!?

いや、たぶん、ニセ科学ではないんでしょうけど。
ただ全般にわたって胡散臭い記述が多すぎるんですね。
ちょっとこれはいろんな意味で誤解を招く本なのではないでしょうか。

特徴としては

(1)専門用語を多用して難しいことを言っているようだが、実際には当たり前のことを回りくどく説明しているだけ。

(2)当たり前ではない部分(つまり茂木さんのオリジナルな部分;特に「クオリア」というものについて)は説明がほとんど無いので、雰囲気は分かるが「理解」することができない。

(3)個々の文章を取り出すと科学的に正しいことを述べているが、それらをつなぐ論理が不十分であるために全体としての正しさが保証されていない。

となっており、見事にニセ科学的な構造を成しているんですね。

私は脳科学の専門家ではないので、クオリアという概念の正当性も正統性もよく分かりませんが、本書の印象はかなり悪いです。
もちろん「心」を科学的に扱うというのは非常に難しいことでしょうし、真っ当な科学とニセ科学の境界ギリギリに位置せざるを得ない学問領域である、という点はしょうがないと思いますが。

ただ、それでもやはりこの本における記述内容はいかがなものかと思いました。
脳のちょっと進んだ現象論

クオリアが何かわからなくて読んでみた。
クオリア研究者は、基本的には、今までの科学者と同じように「唯物論」に
軸足を置いて研究している。だから、脳の働きが、ちゃんと科学の法則に従って起こっている
ことも認識している。
しかし、分子生物学者や、医学生理学者、物理学者と研究のアプローチが違うのである。
上記科学者たちは、脳の素過程をミクロに知ろうと研究している。
しかし、クオリア研究者は、そういうアプローチに否定的である。むしろ、心の現象論的
アプローチを取ろうとしている。外界からの脳への刺激に対して、脳が反応し、質感を
える。それがどういうミクロな素過程の集合化はおいておいて、とにかく「クオリア」
と名づけて研究してみようということらしい。
基礎心理学に近いかもしれないが、ちゃんと、脳の活動を、唯物論的に捉えた上での
現象論であるから、クオリアも科学であるのだろう。
科学者の思索エッセイ?

クオリアという言葉の意味が知りたかったので、そのまんまタイトルの本書を購入した。
氏は脳科学者という認識で読み始めたのだが、果たしてこれは科学なのか!?
科学者の思索を書き留めたエッセイなのかもしれない。といっても、倦まず読ませるほど文章は巧みではないが。

心象=クオリア、主観性=志向性(ポインタ)

という2つの言葉のラベル付けをしたことはわかる。あとの大部分は氏のメモ書き、思索の反芻に近く、科学的論説に入る前の段階だろう。それを検証、実証してこその科学と思うが、その期待に応える部分は残念ながらなかった。
先のレビューにあったように、序章(と加えて結びの「心の見取り図」)がほぼ要旨で、途中は先人の実験や説を引いて、なぜそういう思索に至ったかの過程がつらつらと書いてあるだけである。

物理学の理論を「考え方が似ている」だけで、脳科学に当てはめるのもすんなり腑に落ちない。相互作用同時性をニューロン伝達の時間を無にする説明に、またツイスター理論を複数の発火クラスターを1点に集約する説明に援用している。単なるアナロジーでなく、方法論として脳科学に援用する理由がわからないのだ。

感覚的に似ているだけでうまくいく可能性があるなら、錬金術とどこが違うのだろうか。もっとも錬金術が化学に貢献したことを考えると、研究のとっかかりとして決して否定的に評価されるばかりではないことはわかる。まだまだ緒についたばかりということはよくわかった。あとは、この耳あたりのいい言葉を、誰かが情熱的に実証してくれることを願いたい。
脳学からの現象学の読み直し?

気の利いた読者なら、途中まで読んで「ポインタ」あたりで、
おいおいこれはフッサールじゃないのか?ときづくはず。
そのとおりです。著者も主観性を説明するキーワードとして、
「ポインタ」をブレンターノの「志向性」に近いものとして
再発見しています。

「クオリア」という概念には、まだ幾分かつての「不変のセ
ンスデータ」の香りがのこっている気がする。
冒頭あっさりウォーフの仮説を否定するあたりは、まだ意味
に対しての本格的な視点はないように思える。

「マッハの原理」も脳の範囲に限られ、「感じ」といった内
臓感覚的なものに対する視点がなく、脳自身が重層的な身体
システムの1レイアであることが捨象されている。
そのうちメルロポンティあたりを再発見するのでしょうか。
ゴールドシュタインとともに。



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